ダウーンダウーンダウーン…

雪が1日中降っていた。

降っているだけでなく、積もってもいた。

町中まっちろけだ。

 

脱・無職の弱火を胸に点火し、

リクナビNEXTにて1社応募した。

応募先から「数日中に書類選考の回答します。」と返信があり、もっとレジュメをしっかり書き込んでから応募すれば良かった…と悔いた。

 

お昼、無意味に外出した。

防寒に防寒を重ね、ブクブクに着膨れしたが、それでも外は寒かった。

特に用事もなく外へ飛び出しても、やはり用事はない。適当にコーヒーを1杯飲んだだけだった。

 

コーヒーを机に置き、資格の参考書を開いて睨み付けていたが、進捗は芳しくなかった。音楽を聴きながらだったのがいけなかった。フレディ・キングが「ダウーンダウーンダウーン…」と歌っているのが自分の状況にピッタリで笑えた。今、辛いけどまだどん底ではないんだろうなぁ、と思うと人生というのが空恐ろしくなる。

 

夜も雪は降るらしいとのことで、スーパーでお惣菜を買って、さっさと帰った。帰ってもすることはない。明日も明後日もずっとこんな感じであろう。することがない。きっと仕事をしていてもそうだ。することのない生活にすることのある時間ができるだけだ。それだけじゃ、この虚しさは解消できないだろう。生活と仕事以外に「何か」必要なはずだ。

 

とは言え、早く仕事に就きたい。そして、早く引っ越ししたい。今の家は不便だ。明日は晴れるようなので嬉しい。

 


"Going Down" - Freddie King

精神のはたき

ダラダラ過ごすと楽チンだ。
無職でダラダラすると、この楽チンはひとしおだ。
会社でスケジュール調整に悩むこともなく、
学校で授業中当てられる心配をすることもなく、
ストレスフリーでいられる。

しかし、ダラダラ過ごしてばかりいると精神がどんより淀んでくる。
どんより淀むと人を羨み、世間が憎くなってくる。
羨みと憎しみが膨張し続けると、
自己嫌悪で頭がギーギー、胸がギューギューして、辛い。
今、自分は辛い。

個人ブログ、発言小町OKWAVEヤフー知恵袋ジェーン・スー相談は踊る等、自分は片っ端から「無職、独身、30代、死にたい」系のお悩みを読み耽り、聞き漁った。
出てくること出てくること、無職独身30代死にたい、の声。個人ブログで絶望のまま、更新が2014年とかで止まっていたりすると、そこら辺のホラー映画よりも恐ろしい。

一連の無職独身30代死にたいを読み耽り、聞き漁った結果、自分の精神は平安を取り戻したかというと、そんなことはなかった。「俺はこの人らより、まだマシだわ(笑)」と自分より下の存在がいたと決めつけ、淀みだけでなく腐った精神状態になった。

このままではアカン!と思い、
自分なりに立派に過ごそうとプチ決意をする。
だけれども結局、ダラダラしてしまう。
こういう怠けた人間は歴史的に見ても、
世界中を見渡しても腐るほどいる(いた)はずだ。
だから、人間ってそもそも怠ける性分なんだと
思う。
とは言え、何かせねば、何か為さなければ、と誰にせっつかれる訳でもないのに焦燥感で胸が苦しい。
「自分は特別な人間なんだ!」と何かを為して、世間大衆から喝采、称賛を受けたいと思ってしまう。
無職独身30代死にたい、なのに。

ここは一旦鷹揚にどっしりと構えて、世間がどうだとか、年齢がどうだとか、特別な人間だとか、世間からの喝采称賛とか、ありとあらゆることを端に寄せておいて、とにかく自分がどうしたいか、何がやってみたいか、何なら出来そうか、どうすれば出来るか等、現実的かつ具体的に思案して、行動するのが良さそうだ。
きっとやらない。

勇気を振り絞って、忍耐強く、努力を続け、自分の希望を勝ち取れれば素敵だと思う。

部屋に毎日埃や塵が薄く積もるように
精神にも毎日埃や塵が薄く積もると思う。
精神のはたきを2、3日に1度は心掛けたい。
そもそも自分にとっての精神のはたきは何なのか。