Puttin' On The Style

カチカチに固まった雪、というかもはや氷が

道という道でふんぞり返っている。

気を緩めたら最後、大勢の人込みの中、派手にドスンと

すってんころりんいってしまう。用心用心。

 

今日も相変わらず、無職である。

世間から必要とされとらんなぁ、と起き上がり、

腹が減ったので外出。

近所のラーメン屋に初めて入った。

値段の割に普通の味でガッカリしながら店を出た。

生意気な無職である。

 

生意気ではあるが、やはり用事がないので、

無職の指定席マクドナルドでコーヒーを飲む。

ほぼ毎日、日中の時間帯、マックに行っている自分だが、

老人、子持ち主婦、学生、リーマンが多いと思う。

詳しく話を聞いたら、みんな色々な肩書や事情を持っているのだろう。

人間国宝の老人、不倫相手の子供を産んだ主婦、

授業をフケている学生、リストラされたリーマン、とか

だったら面白いなと思う。

自分が勇気を出して、大声で

「突然ですが、みなさんの素性を教えてください!」

と問いかけたら、みんな正直に答えてくれないだろうか。

実際のところ、ヘビィな話とか聞かされたら

こっちが落ち込みそうなのでやめておいた方がいいだろう。

 

TBSラジオ伊集院光とラジオと」のゲストが藤竜也だった。

知らないな、とか思ったが超ベテランの渋い俳優だった。

愛のコリーダ」という映画に主演し、日本映画界に一大センセーションを

巻き起こしたとのことで、自分の中の下世話魂が一気に燃え上がった。

阿部定の事件を扱った映画「愛のコリーダ」。

無修正で本番行為を映す映画に多くの俳優が出演を尻込みする中、

主演を決めた藤竜也と松田暎子はカッコイイね。

アダルトビデオは映画なのだろうか。

マジックミラー号日本アカデミー賞を受賞することはないのだろうか。

「AVと一緒にすんな!」と大島渚監督は怒るだろうか。

案外怒らない気がする。(適当)

 

最近、YouTubeで50年代の洋楽ヒット曲をランダム再生している。

しびれることが多々あり、その中で今日は

ロニー・ドネガンの「Puttin' On The Style」という歌にしびれた。

この「Puttin' On The Style」という英語を自分は知っていた。

ザ・ハイロウズが2003年頃、ザ・ビートルズの前身バンド

ザ・クオリーメンを来日招待したときがあった。

そのときのイベント名が「Puttin' On The Style」だったのである。

スキッフルバンドのザ・クオリーメンがロニー・ドネガンの歌を

カバーしていたのか、と今更気付いた。もう15年前か・・・

で、結局どういう意味の英語なのか。

ネット上に和訳は特に見当たらなかった。

英語の歌詞を睨み続けた結果、

「カッコをつける、気取る」

といった意味っぽそうな気がする。

 

Puttin' On The Style!無職!

 


Lonnie Donegan - Puttin On The Style (1957)