川内、アマやめるってよ

財務省の偉い人がセクハラ問題で辞任したり、新潟の知事が出会い系サイトを利用していたり、と醜聞がメディアを騒がせている。

Metoo運動といい、世の中における女性の立場がこれまでと変わっていく気配を感じる。

 

そんな中、マラソンランナーの川内選手がプロ転向を宣言した。公務員の傍らプロ顔負けの走りを見せて一躍時の人となった川内選手。スポーツにあまり詳しくない自分であるが、何となく好感を覚えていた。先日ボストンで開かれたマラソン大会(小学生か)で優勝し、その賞金で3、4年生活ができる目処が立ったことや、プロランナーの弟殿がメキメキと力をつけているのを見て、プロ転向を決めたらしい。

ニュースを知った時、自分の感想は、

「やはりプロでないと駄目か…」

であった。

日常の大半をそれに捧げる方が、そりゃ上達するわな。

マチュアがプロフェッショナルに完勝するなんて、やはり稀である。

普段はサラリーマン、緊急時だけ正義のスーパーマンに変身して世界一の強さを誇る、なんていうのはアメコミだけの話なんである。

あれは何だ?鳥だ!飛行機だ!…やっぱサラリーマンだ!である。

 

何かのプロフェッショナルになれない永遠のアマチュアである自分は、分類上アマチュアの川内選手(実力はプロ)にプロフェッショナルに打ち勝って欲しいという願望を密かに持っていた。川内選手がプロに勝っても、川内選手がどんどん凄くなるだけで、自分のステータスや地位が向上することは一切無いが、何となくそうなったらいいなぁと勝手な願い、それも飛びっきりに卑屈な感じの願いを持っていた。

情熱を注ぐ対象も無く、喜び悲しみを分かち合える友も無く、セクハラできるほどの地位も権力も金も無い。つくづく自分の小市民感が染み入る。川内選手発奮するだろうな。