振り向けばネアンデルタール人

景色やものを見るのに目玉の視力は大事である。が、未来や過去を見る時間的な視力もあると思う。ビートルズが大好きな人は1960年代を身近に見ているだろうし、同様に江戸時代が好きな人、西部開拓時代が好きな人、ダヴィンチの芸術が好きな人、…うんたらかんたら。2018年現在から何年、何十年、何百年離れていようと、心堂々として想いを馳せることができると思う。それって時間的な視力が良好なことのように思う。過去ばかりでなく未来に対してもあると思う。時間的な視力が良かったら、凄く楽しいと思う。

 

TBSラジオ伊集院光とラジオと」本日のゲストは医学博士 篠田謙一氏。氏は遺伝子の専門家とのことで、人類の祖先について非常にロマンのある話が盛りだくさんであった。

つい5年くらい前まで、ネアンデルタール人クロマニヨン人(現在の人類に近い)に滅ぼされた、という説が主流であったのが最近180度ひっくり返っているらしい。我々人類にはネアンデルタール人の遺伝子が数%入っていることが判明した。ネアンデルタール人クロマニヨン人に絶滅させられたというよりは、吸収されるような形で消えていったのかもしれないとのこと。

 

クロマニヨン人の子孫である我々にネアンデルタール人の遺伝子が含まれている。この事実にMCの伊集院は「文字通りの異種同士で愛し合ったヤツがいるんだ!」とテンション上がる。自分も全く同じ気持ちであった(恋愛したのか無理矢理かは知らんけど)。が!そのすぐ後の篠田博士の発言に自分は面食らう。

「交配した、愛し合った、そういったことがあった後、"できた子どもを育てた"というのが興味深いですね。」確かに!ヤルだけでなく、産まれた命を大切に育てたんである。それがもう、ウン十万年も前の話。「子ども作ったからっつってナンボのもんじゃい!」と独身のむさ苦しい自分は普段よく強がる。しかし、今日のこのウン十万年前から脈々と続く人類の話を聞き、生き物の"産まれて死んで"って凄ぇと思ってしまった。ウン十万年前からって、凄い。よくもまぁ飽きもせず続いてきたものである。何も知らずに産まれてくるからだろうな、きっと。

長い歴史の中には自分のようにうだつの上がらないダサい孤独な男もそれなりにいたであろう。自分はそういうヤツと焼酎の水割りを飲みたい。話盛り上がらなさそうだけど。

 

 

国会では財務省前理財局長 佐川氏の証人喚問が行われた。劇的な新事実は明らかになったりはせず。しかし、ニュースは大にぎわい。自分もテンション上がる。きっと黒幕がいるのであろう。テレビや新聞に出てこない影の実力者がこの事件の首謀者なのであろう。

この一件で世間からメタクソに言われているいわゆるエリートの人達。本当の国賊なのか、はたまた言うに言われぬ事情があり煮え湯を我慢して飲んでいるのか、自分には判断つかない。ただ、エリートは神経がズ太くないと務まらないというのは真実のようだ。

日本年金機構個人情報流出はとりあえずムカつく。