マンデー・モナリザ・クラブ

寒い。

関東はガンガン氷点下。

氷点下で外、凍ってんか?

 

ある企業から今週内定の連絡があり、「もうよく分かんないけど、ここでいいや。」という消極的な姿勢で内定を受けた。会社なんて”入って働いてみないとわからない”である。とは言え、自分の軽率な決断に不安。

とりあえず無職ではなくなった。

 

今は通勤に便利な引っ越し先を探したりしている。

良さそうなところが無かったら、特に引っ越すのはやめておこうと思っている。

今日、不動産屋に電話したら「引っ越しシーズンに突入しちゃってるんで~」的なことを言われ、要するに「もっと焦れ」と言いたいらしかった。

そういう風に言われると8歳のとき「急いてはことを仕損じる」と胸に刻み込んだ自分としては急激に不動産屋が好ましからぬ存在に思えてくる。

「はいはい契約できれば何でもいいんでしょ。」と心の内で思う自分。

とか言いながら、物件見学の約束をしてしまい、一般人として普通に不動産屋と応対できるか今から不安。

 

TBSラジオ伊集院光とラジオと」の本日のゲストがピンクレディーのケイちゃんだった。昔テレビ番組で見た記憶で、”ピンクレディーは元々地味なフォークデュオだったが、プロデューサーやら阿久悠の戦略で派手派手ミュージシャンになった”というのが自分の認識であった。

しかし!今日のケイちゃんのトーク聞いたら、ちょっと事情が違うんである!

ケイちゃんが言うところによると、アマチュア時代、元々ミニスカート履いたり激しい歌を歌ってコンテストに出ていたのだが、ある時「プロっぽい」という評価で落選したときがあったらしい。そこで、スター誕生に出るとき2人は「素人っぽくしよう」と作戦を立て、露出を抑え地味なルックスの白い風船というフォークデュオで出場したのであった。本来はソウルフルな激しい歌を歌いたかったのだが、「歌でプロになれるなら・・・」と本意ではないフォークソングへの鞍替えだった。

ところが、運命のいたずら、スター誕生でプロになると2人は事務所から「君らはこれからピンクレディーだ!」と告げられ、フォークではなく激しい歌が歌えるということを知り、ケイちゃんとミーちゃんは嬉しくて2人でわーわー号泣したらしい。「プロのシンガーという望みだけではなく、ソウルフルな歌も歌える!」2人はどんなことも耐えようと固く決意した。この決意がその後の殺人スケジュールをこなす原動力になったのかと分かり、自分はとても腑に落ちた。

伊集院がケイちゃんに尋ねる。「一番思い入れのある歌とかありますか?」

ケイちゃん即答。「あります!マンデー・モナリザ・クラブです!」

恥ずかしながら自分は知らない歌だった。好きな理由は「本当に一番歌いたかったのはこういう歌だった」とのこと。

阿久悠がそういう2人の気持ちを察して作詞したらしく「2人のことを我々も世間もおもちゃにしすぎた・・・」と不世出のアイドルへ労いのプレゼントだったことにまた感動。

 

マチュアの頃からプロ顔負けのスキルで歌を歌い、ただの若い女の子アイドルなんかではなく本物のシンガーだった2人。必死になって望むものを手に入れたというケイちゃんの話に自分は感動した。「いや~、良い話だったなぁ。」とニコニコしていたら、ふと「あれ、それに比べて自分は・・・?」と思うと心の温度が氷点下まで急激に下がった。

 


マンデーモナリザクラブ - ピンクレディー